![]() 写真は中国の新疆ウイグル自治区のカシュガルより。 カシュガルはウイグル族が多く住む街のひとつです。 最近その新疆ウイグル自治区での暴動に関してニュースになっています。 中国の公安当局の発表ではウルムチでの死者が約180人。 ただ、亡命ウイグル人組織「世界ウイグル会議」によると、今回の一連の暴動でのウイグル人死者の数は800人から1000人に上るとも。 新疆ウイグル自治区は中国でも北西の端に位置しており、北はモンゴルやロシア、西はウズベキスタンやキルギス、パキスタンなどと国境を接しているなど、西の彼方の地区。 なので、私が行った初夏の頃は、夜10時になってようやく日が沈むほど地理的にも北京から遠い場所。 北京から寝台列車に揺られて行きましたが、約40時間、3768kmの旅! これだけ移動するので、漢民族が急激に増えたとはいえ、ウイグル自治区に入るとイスラムの文化・雰囲気を強く感じることができます。 古代のシルクロードにまつわる遺跡や美しい自然、文化や民族が交差する素敵な場所で、中国を旅行するならぜひ!とお勧めの場所なのです。 その魅力は、昔の記事で。 2007年の6月に一か月、中国でぶらぶらしていたのですが、前半は北京で中国語の勉強&ホームステイ、後半が新疆ウイグル自治区の旅という構成になっています。→ 記事はこちら 現地が気になるところです。 早く平穏な街に戻ることを祈るばかりです。 ![]() ![]() 新疆で一番規模の大きなモスクである、エイティガール寺院前より。 モスクは中国語では清真寺(qingzhensi)といわれます。 アメリカの同時多発テロ以降、イスラム教のイメージが、イコール、テロというような捉えられ方をされているのを耳にするとすごく残念に思います。 今まで、ヨルダン、チュニジア等イスラム教徒の多い国へ行ったことがありますが、必ず「大丈夫なの??」と周囲から言われます。 確かに、治安の悪い地域もありますし、中には過激なイスラム教徒もいるのでしょうが、大半のイスラム教徒の人達は、普通の人々。 逆に、彼らはよそ者である旅行者にとても親切な気がします。 新疆でも、いろいろな親切や助けを受けました。感謝感謝! 6月27日、これで新疆の旅は終り。 次の日、28日はカシュガル→ウルムチ→北京とひたすら飛行機の移動。 6月一か月中国にいたせいか、すっかり中国人化してしまったのかなぁ。 日本への帰りの飛行機(パキスタン航空)で日本人スチュワーデスに「これに記入してください。」って日本の入国カードを渡されました。 これって、日本人はいらないはず・・・と思い、 「私、日本人なんですけど・・・。」 と言うと、「すみませんっ。」ってすごく謝ってた。そんなに謝らなくても・・・。 日本帰国後、こちらでは、中国の”段ボール肉まん”で大いに盛り上がり、私も何か悪いものを食べたのかも・・・、と食べた物を思い返す日々。 実は、帰国1日前からお腹の調子が悪く、帰国後4日間ひどいお腹の壊れよう・・・。 そして、私がこの旅行で行った、カナス湖がある一帯で大雨が降り、土砂崩れで道路は通行止め、トルファンでは連日40度以上の猛暑とのニュース。 大丈夫かなぁ、中国。 というわけで、中国渡航前の当初の目標 ① 北京で短期語学留学&ホームステイ 中国語を磨く ② 新彊へ行く はとりあえず達成されたので、めでたしめでたし。 ![]() カシュガルの市の中心部にある、郵政局大楼を北に向かって歩いて行くと、”手工芸街”というのがあります。 下町の小さな街工場というような建物がたくさんあり、裏で手工芸品を生産、表の店で販売しています。 おもに金物屋が多いのですが、その中で、綿屋?を発見。 綿花は石油に次ぐ新疆の産業の柱なのです。 9月、10月になると、綿花を手摘みするために出稼ぎ労働者が集まるそうで、その時はバス・鉄道のチケットが入手困難になるほどらしい。 私が持っている新疆の本によると、摘んだ綿花の量で給料が決まるそうで、一キロ当たり、5毛(0.1元)。 平均で800元から1000元の収入で、ウイグル族の農民にとって、基本的に1年分の収入に当たると書いてあります。 綿摘みは1年に1回の大イベントなのですね。 日本でも、ベッドシーツとかで「新疆綿使用」とか書いてあるのを見かけますが、光沢があり、手触りがしなやかなのが特徴のよう。 高級綿なのです。 それにしても、写真の中の彼らのゆるーい仕事ぶりはなんともうらやましいというかなんというか・・・。 ![]() 「これをお土産に買ってちょうだい。」 と頼まれましたが、うーん、いらないよおばさん・・・。 「おばさんの写真撮っていい?」 と言うと、笑ってポーズをとってくれました。 ![]() 今日は1日、カシュガルの街をぷらぷらと散策です。 バスで市の中心部から少し離れた所にある香妃墓へ。 このバス、がんがんアラビア風音楽が流れており、乗客のほとんどがウイグル族だったこともあり、中国にいる感じがしない。 カシュガルは思っていたより都会だったのですが、少し中心部を離れると、とてものどか。 道路も舗装されていなかったりします。 写真はその香妃墓の中で撮影。 新疆で最も有名なウイグル族建築だそうで、イスラム陵墓です。 タイル張り、アーチ屋根の建物も美しいですが、周辺のポプラ並木が素敵です。 香妃墓の横に果樹園が併設されており、そちらも見学できるのですが、私が訪れた6月末はまだ時期が早かったせいか、成熟した果物を見ることはできず・・・。 しかし、おいしい果物と、きれいなウイグル族のお姉さんによるダンスを楽しむことができます。 ウイグル族の女性は、目鼻立ちがくっきりしていて美しい人が多いのですが、40、50代のおばんさんはなぜか、ずんぐりと横に大きくなってしまった人が多い。 そういう話を、カラクリ湖に一緒に行った漢族ドライバーZ君と話していると、彼もその理由がわからないらしい。 彼は 「まるで、西瓜(=xigua スイカ) のよう。 いやいや、冬瓜(=donggua トウガン)だ。」 と冗談を言ってました。 ちなみに、新疆のスイカは日本のようにまんまるではなく、楕円の形をしています。 (こんな感じ。) ![]() ![]() カシュガルで見かけた瓢箪。 ウイグル族の人が売っていました。 アラビア文字全然読めませんが、なんか心惹かれます。 アラビア文字書道とかあったら、習ってみたい。 あ、けど、右から左へ書くんですよね。筆では書けなさそう・・・。 ![]() カラクリ湖とその途中の素晴らしい景色を十分に堪能した後、さあ、カシュガルに戻ろうという時。 誰かこっちの車にやって来るなと思ったら、ドライバーのZ君、いつの間にか、お客さんを獲得していた様子。 カラクリ湖に宿泊していたベルギー人旅行者2人がカシュガルに帰る足がないということで、一緒に帰ることに。 車を飛ばすZ君に2人とも心配なようで、私に「来たときもこんなに猛スピードで運転してたの?大丈夫?」 としきりに聞いてくるのですが、 「2日間一緒だったけど、大丈夫だと思う。」と彼らに答え、Z君に彼らがスピードの出しすぎに心配している旨を伝えると、 「いや、さっきあんたがお腹がすいたって言ってたから早く帰ろうと思って。いやー、昼食にナンだけじゃ、さすがにおなか減ったなぁ。」 そうだったの・・・。それは、親切心でそうしているのか、それとも自分も早くごはんにありつきたいのか。中国人の考えることはよくわからない。さすがに、これはベルギー人の2人に翻訳するのは気がひける。 夜、無事にカシュガルに到着。 元不良少年のZ君ですが、彼に運転手&ガイドをお願いして正解でした。 小学校からタバコを吸っていたワルなのですが、日本人旅行者がデジタルカメラをすられた時に、中古市場へ行って盗られたカメラを取り返してきたりする正義感のある所とか、婚約中の彼女のために料理を結構作ってあげるというような所等等、なかなか好青年なのでした。 というわけで、お腹がかなり減っていたので、最後に一緒にご飯を食べて、お別れ。 2日間のタクシー貸切の旅は終了となりました。 写真は、戻ってきたカシュガルで撮影。 たまご屋だけど、看板は電話屋。 ![]() カシュガルから出発して4時間少し、ようやくカラクリ湖に到着しました。 ドライバーのZ君、現地の人と顔なじみということで、入場料はタダになりました! カラクリ湖とは「黒い海」という意味だそうで、パミール高原の海抜3600mの場所にある高山湖です。 上の写真で見えている雪山は、標高7719mのコングール山、下の写真の雪山は標高7546mのムズターグ・アタ山。 ムズターグ・アタ山は ”氷山の父” と呼ばれているようです。 万年雪を頂いた白い山々が美しい!の一言です。 若干雲が出てきていますが、空も標高が高いせいか、青々していてすがすがしいです。 標高が高いため、早足で歩くと息がすこし切れてきます。 なので、休み休み景色を眺めていると、「馬に乗らないか?」という客引きがかなりしつこい。 それ以外は、満足。 一泊湖畔に宿泊したら、星がきれいそうです。 ![]() ![]() 写真前方にそびえたつ雪山は、慕士塔格峰(ムスターグ・アタ山)。 標高が7546mなので、その山がすぐそばに見えるということは、だいぶ高いところまでやって来たことになります。 カシュガルから出発して4時間あまり。 その間、幾度となく向かいから来る対向車とすれ違うのですが、たまに対向車のドライバーがヘッドライトを ”カチ、カチ”と2回点滅させます。 そうすると、我がドライバーのZ君が首を振ったり、手を振ったりするのです。 最初はドライバー同士の挨拶なのかなと思っていたんですが、 「どういう意味なの?」 と聞いてみると、 「先にトイレはあるか?」 「ないない。」 という会話らしいのです。ふーんと私が納得していると、 Z君 「そうそう、この道路、カラクリ湖に行くまでもトイレがないし、到着してもトイレがないからね~。だから、人がいるカラクリ湖に到着する前にトイレに行っといた方がいい。」 私 「けど、さっき、ないって言ってたけどどういう意味?」 Z君 「うまく見えないところに隠れて外でするんだよ。」 私 「えー。外で?カラクリ湖は観光地だからあるんじゃないの?ホントにないの?」 Z君 「没有!」 どうやら、トイレという施設はないらしく、行きたければ、”青空トイレへ” なのです・・。 実は、Z君から手帳を見せてもらったことがあり、そこには、今までのお客さんのZ君や観光に関するコメントが英語、中国語、韓国語、日本語などで書かれていたのです。その一ページ目が日本人旅行者が書いた日本語コメントだったのですが、 「カラクリ湖行ってよかった! 途中の景色も最高! 雪山を見ながらトイレを2回もしました。」 というものだったのです。 まさか、トイレがないのでは・・・と少しその時思っていたのですが、本当にそうだとは・・・。 中国のトイレといえば、個室にテレビがついているトイレ(麗江にありました!)から、扉がないトイレだとか、溝を一本掘っただけのトイレとか、鼻が曲がりそうなぐらい汚いトイレとか、仕事や旅行した先々でいろいろ経験させてもらいましたが、青空トイレとは! 私 「今までここに来た女性はどうしてたの?」 Z君 「みんな最初は嫌がるけど、結局行ってたよ。ま、隠れるところはあるからね。イギリス人の女性とか大騒ぎだったよ。”絶対、覗くな~。” ってね。 (笑)」 というわけで、お腹の調子は必ず整えて、カラクリ湖に行きましょう。 そのうちトイレの一つ、二つすぐに出来ると思いますが・・・。 ![]() カラクリ湖に行く途中、中巴公路沿いに広がる風景。 白い砂山と前面に広がる湖。 この時、風が弱かったので、水面に波が立っておらず、見事に砂山を映していました。 眺めていると、別世界に来たような感じを受けます。 < 前のページ次のページ >
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